2013年06月30日

憲法改正 その1

 憲法にはたくさんの論点があるものの、96条の発議要件が厳格に過ぎるため、実際には一度も改正はされていません。

 私は、最高法規たる憲法については、国民が改正の是非を判断できるようにすることが、国民主権に適うと考えます。

 現状では、国民の過半数が改正を求めても、国会議員の1/3超の意見で改正(発議)を阻止することができます。すなわち、国民主権ではなく「政治家主権」の状態になっているのです。

 したがって、まず、96条の発議要件を2/3から1/2に改正すべきであると考えます。

 その後、他の論点については、国民的議論の熟度に合わせて、国会が適切な時期に発議し、国民投票にかけるのが穏当と考えます。


 しかし、実際には国民投票で過半数を獲得するのはかなり難しいことです。発議要件を緩和したとしても、国民投票があることで、硬性憲法の性質は大きくは変わらないでしょう。

 再度申し上げますが、私は「憲法を改正しやすくする」ために改正要件を緩和すべきと言っているのではなく、「国民が憲法を決める」ために緩和すべきという立場です。


 しかし、ここで非常にパラドキシカルな推考が存在しえます。

 衆参で2/3以上の勢力が96条の先行改正に賛同し、国民投票が行われたとします。しかし、最近の世論調査では、憲法改正自体には賛同が多いものの、96条改正は反対の方が少し上回っています。

 そこで、96条改正が国民投票で否決されたとします。

 すると、憲法改正を国民が拒否したということは、国民が現行憲法を承認したという理屈が成り立ちます。ここで「自主憲法制定」が理論上達成されたとも言えてしまうのです。 


 憲法を改正しようと進めた手続きで、憲法が改正できなくなるという珍妙な現象が起こってしまうのです。


 こう言ったことを総合的に勘案すると、私は憲法改正についてはもう少し国民的議論を深めていく必要があると考えます。


 余談ですが、憲法改正について自称「護憲」と呼ばれるスタンスがあります。しかし、社会主義や共産主義においては、憲法ですら共産党の指導のもとにあります。

 社会主義や共産主義を標榜する政党が「護憲」を唱えることに、私は違和感を禁じえません。



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posted by 長峯誠 at 00:02| 憲法改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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