アベノミクスに対して批判的な意見がマスコミで多くなりつつあります。
まず、株価が乱高下していることでアベノミクスの崩壊と批判されています。しかし、黒川総裁が就任した時の13000円台に落ちたとはいえ、民主党時代は7000円台まで落ち込んでいたことを考えると、はるかに改善されており、この点を私たちは忘れてはなりません。
乱高下も一つの調整局面であり、大きなトレンドとしては確実に成長基調に入っていると言えます。
また、地方経済で実感が感じられないという批判もあります。
確かに円安で燃油価格や飼料価格が高騰し、第一次産業へマイナスの影響が表れていることは事実です。
しかし、地方経済の実感が感じられない最大の理由はタイムラグにあります。24年度大型補正と25年度当初予算を合わせた大規模な財政出動で、公共事業を通じて地方経済を活性化する見込みですが、現在、地方自治体はその実施へ向けて測量設計を行っている段階です。
それが終って、実際に本体工事が発注をされてくれば、財政出動の効果は確実に現れてきます。おそらく秋以降に効果が見え始め、忘年会シーズンには去年とは相当違った雰囲気になっていると思われます。
政権党への批判はマスコミの役割であり、それを批判するつもりはありません。おそらく、これから参院選投票日まで、自民党へのネガティヴキャンペーンが続けられていくでしょう。
しかし、アベノミクスはおそらく日本に残されたラストリゾートであり、このチャンスを失えば日本の再生は極めて困難になると考えます。
そして、アベノミクスを推進するには国民の理解と後押しが欠かせません。
いま、私たちは「記憶力」を問われていると言えます。民主党政権の経済失策を今一度思い出し、アベノミクスを応援していただきたいと存じます。
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